子ども達とSNSやゲームとの付合い方について、よく質問をいただくのでここにまとめることにする。
最近では、脳科学的な検知や精神学的な検知など、様々な研究や調査によりSNSやゲームについての関わり方が報道されています。
しかしこれらの情報は、どれだけ今現在のお子さんの状況に当てはまるのかが重要であるということを前提に考えないといけません。
子どもは親の背中を見て育つものです。
厳密に言うと学校の先生やそれらに関係している大人は、子どもを中心にした特別な社会にいる大人です。
その特別な社会の大人以外で子ども達に接する機会が多いのは、確実に親やその親族だけとなります。
それらを前提に子どもだけでゲームやSNSをやっている時間=大人が子どもに背中を見せていない時間と仮定するならば、その多くの時間を子どもだけSNSやゲームなどに費やした子ども達は親や親族の行動を見て学習する機会を奪われているので、子ども達にとってはまだ理解(処理)の出来ないことや知らないことを知る機会が少なくなります。
ということは、嫌なことを我慢したり知らないことに興味を持ったり、考えたりする本来親が望んでいる子どもにしてほしい行動をしなくても不思議ではありません。なぜなら、親がSNSやゲームを子ども達に与えることによって、大切な機会を奪ってしまっているからです。
では、どうすればいいのか?ですが、PSMの考え方からすると足りていないことは、足していくことが必然であるということ。
すなわち、これまで出来なかったことを取り戻すためには、改めて与える機会をつくる必要があります。
それが本当の意味での教育だと思います。
でも、簡単なことではありません。
それでもなんとかしたいのであれば、出来る限りを尽くすということが前提になりますが、子ども達に対しては今までやってこなかったのだから出来なくてもあたり前というスタートラインからだと思って取り組みはじめて下さい。
あともうひとつ大切なことは、あくまで強制的ではないということ、はじめは自ら受動的に動かなくてもあたり前なので、最終的な決定権は子ども達に託して下さい。
大人が提案したことに子どもが乗ってくるまで、様々な方法でチャレンジし続けることが必要です。
子どもと一緒に頑張って下さい。決して子どもだけに頑張らせようとしないで下さい。
その考えをもとに取り組むのであれば、出来ることは沢山あるかと思います。
例えば、我慢できるようになるために、一番我慢したくないことをどうすれば我慢できるかを一緒に考えて取り組んでみるとか・・・
家族全員でSNSやゲームをしない時間をつくり、あえて空いた時間を有効に過ごす手立てを一緒に考えみんなで過ごすとか・・・
とりあえず、ハードルはかなり高くなりますが、ゲームよりも楽しく感じる機会を多くつくる努力をして下さい。
数打てばあたる的に結果をすぐに求めない大きな気持で、取り組まなかった時間と同じ時間を費やすつもりで取り組んでみて下さい。
これらのことは、子ども達にだけ言えることではありません。
きっと大人も子ども達の面倒を見ることを怠けていたのではありません。
何かと忙しく時間がなかったのだろうと思います。
だから、今気づいて良かった!気づかないままではなく、今気づいて良かった!と自分を褒めてあげて下さい。
その上で自分に時間がなくなった原因も子ども達のために考え直してみて下さい。きっとその原因は、子ども達とそう変わらないことが原因だと思います。だって子どもが子どものうちは、親の姿=子供の姿ですから・・・